2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

コブシ

広島湾を望む 広島市佐伯区の高台 坪井長野に写真の樹がある。花には疎いので モクレンか コブシか判らないが どちらも 同じ種目の樹であるので コブシと思いたい。 樹姿の良い かなりの大きな老木である。 傍に墓地があるので この家のものであろう。 今 ま…

或る「小倉日記」伝

松本清張の初期?の事実に基ずいた短編小説集。題名になっている話は 森鴎外が 医務武官として 小倉に滞在していた頃の日記を 研究追求した 不具の天才 田上耕作についてである。その他 和歌に狂った女性「ぬい」の話ほか短編 多数からなる。どれも 深い洞察…

小説日本芸譚

芸術新潮に連載された 日本の芸術を形造り 創造して来た人々の話。運慶 世阿弥 千利休 雪舟 古田織部 岩佐叉兵衛 小堀遠州 光悦写楽 止利仏師 についての 松本清張による逸話が展開されている。とくに このなかで 興味を惹いたのは 小堀遠州である。 戦国大…

ミュージカル

日本フルハップからの厚生事業で 劇団四季のミュージカル「クレージー フォア ユー」のチィケットが二枚送られて来たので 家人とアルソックホールへ出かけた。(今まで アルショックとばかり 思っていた、)もちろん 二人とも 生のミュージカルを観賞するの…

半生の記

松本清張氏が 作家として 生活の糧を得るまでの 暗く 姍姍たる生活を淡々と描いている。読んでいて 苦しく 悲しくなるけれど ある意味 戦後は日本のほとんどの人々が貧しく 苦しい生活だったと思う。人々の努力で 今日の日本の生活がある。東日本大震災で被…

黒革の手帳

銀行に勤めるオールドミスが ふとした きっかけで大金を詐取し 銀座のバーのマダムとなる。その後 さらに利を拡大しようとするも 小さな悪が巨大悪におしつぶされてしまう ミステリー的犯罪小説である。社会悪を的確に表現している 松本清張の社会観はすばら…

眼の気流

松本清張の短編。眼の気流 (あるタクシー運転手) 暗線(私小説 清張の実父をテーマにした話) 結婚式(関係のあった女を式で殺す男) たずたずし(エリートが女を清算) 影(小説の代作者)いずれも 中年男のつまずきを取りあげた犯罪小説。

佐渡流人行

松本清張の短編時代小説集。歴史上の著名な人の叙事的な話より 市井の庶民や下級武士の話の方が 生き生きと描かれていれ 面白い。追記信が問える政治家はすくなくとも 民主党には皆無だ。筆頭は経済産業大臣! なんたることか! 命を途して 国民を守る使命の…

グッドバイ バタフライ

素晴らしい才能の持ち主で ファッションデザイナーの森英恵さんの自叙伝。叙事的にたんたんと 平易な文章で 氏の一生が語られている。島根県の六日市から 世界で活躍されるまでが 書かれていて 興味深い。パリのオートクチュールのファッションの写真もあっ…

東日本大震災

来週は 今週より もっと 平穏な日でありますように!

東日本大震災

昨夜 仙台在住の友人と其の家族 二家族の安否確認ができた。 ほんの少しだけ 心が和らいだ。が 原発 被災した人などを思うと 心の痛さが 続くが 其の人たちの気持ちのくらべれば たいしたことではない。一条の光がさしてくるように 祈っている。

東日本大震災  

一日でも早く 平穏な 普通の日常の日々が来ることを 祈る。

東日本大震災

祈る。 平穏な日常が帰ってきますように!

東日本大震災

一人でも 多くの命が助かることを願う。また 原発事故の対応にあたっている 原発技術者の心中をおもうと 同じ 技術にたずさわってきた人間として 心が張り裂けそうである。 一刻も早い 事態の安定のあらんことを願う。自分は建築設計屋だから 建物のことしか…

英国田園譜

英国 コッツウォルズのカッスルクームにある フォス ファームハウスなる B&Bを中心にした 旧き良きイギリスの風土と食を紹介した本。著者の 林 望さんは 本職は書誌学者だが イギリスを題材にした随筆 「イギリスはおいしい」他で著名である。 最近は作家と…

英国 コッツウォルズ

コッツウォルズの案内本である。 いろいろ 紹介されているが 本文と添付の地図の場所名が合致していないのが 不満である。知らぬ土地を紹介するには 地図が第一であると思う。位置がわからなくては 話にならない。それにしても 本の規格はバラバラ マチマチ…

愚者の質問

私のもっとも好きだったTVドラマ「北の国から」のシナリオライター 倉本 聡氏の愚者ならぬ賢者の質問集。その表表紙に以下の言葉が記されている。南アンデス地方の先住民族 キチョア族に伝わっている民話です。 山火事がおこった森林で 小さなハチドリが一滴…

餃子

きのうの夕食は餃子であった。 加えて 楽々園の山本鮮魚店製の焼き烏賊が加わった。ビールにとって 最強の対戦相手である。 痛飲通食した。 幸せな夜となった。今回 餃子はホットプレートで焼いた、この利点は いっぺんに大量の餃子が焼ける事と いつまでも…

Jリーグ開幕

Jリーグが開幕した。 土曜日 おだやかな天気、大勢の観客で盛り上がっていた。試合はまだ 選手のコンビネーションがまだまだで 硬く 残念ながら引き分けであった。ビッグアーチで観戦するときは NHKのサッカー解説者の山野さんにならって アウェーサイドのキ…

第二音楽室

重なりあい どこまでも 柔らかく 広がる四つの旋律 眩しくて 切なくて なつかしい ガールズストーリー。School on music佐藤 多佳子の最新作。 第二音楽室、デュエット、FOUR, 裸樹の四短編からなる。 いずれも 小学校高学年から 高校生までの淡い恋が背景に…

つるかめ助産院

最近 読んだ本のなかで もっとも 面白かった小説。女性の出産をとりあげていて 是は女性でないと書けないと思う。約二時間半くらいで一気に読んでしまった。 とても面白かった。作者の小川 糸は一年一作のペースで充実した作品を上程している。文章は平易で …

おしまいのデート

瀬尾まいこの最新短編集。 日常の茶飯事である平凡なことがらを ほのぼのとしたタッチで描いている。なんてことはない事柄だけど 読んでいて たのしい。作者はまだ中学校の先生をしているのだろう。 書く事が本当に好きな感じがして 素敵だ。今日は 二ヶ月ぶ…

妄想気分

小川洋子の最新エッセイ集。 前作 小説「原稿零枚日記」はプロットが複雑すぎて あまり 面白くなかった。今回はしっかりした 小川ワールドに浸ることができて幸せだった。随筆のなかに このような一文があって 心地よくなり 昨夜はしっかりと酒を二合も三号…