2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

楽隊のうさぎ

作 中沢 けい 装画 鍋倉 考二郎 (春 惜)題名のすばらしさに引かれた。「うさぎの楽隊」をひっくり返したのかもしれない。以前 何かの本で画家で書家の中川 一政さんが、自分の名前は実の兄が政一という名で 早く死んだので 親が 名前が逆ならば 長生きする…

FUTON

中島京子の作家 デビュー作らしい。 いまから 百年くらい前の田山 花袋による「蒲団」を下敷きにした ユーモアあふれる話。でも ややこしい 語り口である。装画 武藤 良子総じて 中島の小説は 児童向けをのぞいて 難解なので もう読む事もないだろう!

エ/ン/ジ/ン

ある意味 失われた70年代をテーマにした難しい小説。読み応えはあったが おすすめの本ではない。ただし 私自身に見近な事象も多く とりあげられていて 親近感はあった。装幀 吉田 篤弘 浩美(クラフトエビング商會)

TOUR 1989

話が難解で 良くわからなかった。 中島京子 初期の作品。装幀 岩瀬 聡

ハブテトル ハブテトラン

中島 京子 唯一の児童文学で とても 楽しく 愉快な話である。加えて 舞台が広島の松永であることが この小説を身近なものとしている。イラスト 曽根 愛

自由と冒険のフェアウェイ

ゴルフに関する 作家 最後のエッセイ。 山際 淳司は1995年 46才の若さで死去 日本は惜しい人材を失った。ゴルフをする自分にとって 耳が痛い話や 心を打つ話が沢山あって 楽しく読めた。今週は作家 山際 淳司の作品を見て来たが なにが 書いてあったか あま…

グッドラック

あらゆるスポーツに関するエッセイ、 著者の博識と視野の広さに感服する。話としては 今までに見聞きしたことのあるものが多いが、うまく まとめた文章になっていて 楽しい。イラスト 佐々木 悟郎

ダブルボギークラブへようこそ

ゴルフに関するエッセイ。 自分もゴルフをするので とても 良く理解できる。世界中のゴルフフリークの面白おかしい話が沢山紹介されている。因みに 知ったいると思うけど ダブルボギーとは パーに加えて2のスコアでホールアウトするこで 下手の代名詞である…

ゴルファーは眠れない

ゴルフをテーマにした六編のフィクション(短編小説) どの話もユーモアがあって楽しい。

みんな山が大好きだった

1995年 46才で夭折した ノンフィクションスポーツライター 山際 淳司の著書。原題は「山男たちの死に方 雲と雪の彼方になにがあるか」 この方がテーマに沿っていたと思う。 山に挑んで 死んで行った アルピニスト達の生き様が 心を打つ!イラスト 佐々木 淳郎

神々の山嶺

この作家の作品はそのおどろおどしい題名と変わったペンネームからして読んだ事は無かった。たまたま NHK TV で「グレート サミッツ」特集で この作品が紹介されたので 読んでみた。ヒマラヤ エベレストを舞台にした 山岳エンターテイメントで クライマーを…

山こそ我が世界

昨日の夕方 何気なく テレビを見ていたら 宮崎の口蹄疫のことを放映していた。 牛を飼育している農家で 生まれたばかりの子牛を処分せざるをえなくなって、この世に一日しか生をうけなかった子牛を農家の主人が手に抱いて処分場まで 運ぶ。 涙が出た! 悲し…

チベットのラッパ犬

椎名誠の最新 SF小説。 装画 クボ桂汰 装幀 野中 深雪近未来(遠い未来か?)のチベット 中国を舞台にしている。パターンは一定だけれど 彼のSFのなかでは まずまずの出来(失礼!)と思う。 テンポある展開で話が進む。 でも 異様なことばかり追求している…

ファミリーツリー

小川 糸 著 イラスト 新田 恵 装幀 大久保 伸子安曇野(正確には穂高)を舞台にした とても良い青春小説。 こんな青春時代が過ごせたら 幸せだし 著者の願望が具体化している。読者に楽しい夢を見させてくれる。 ノベルは本を手にとった人に夢を与える事が肝…

喋々喃々

喋々喃々とは「男女がむつまじく小声で親しそうに話すさま」らしい。著者の小川 糸は 山形県の出身 彼女がめざした東京の下町の生活?を描いた こころあたたまる作品。 理想的な人生の展開の話である。切り絵 矢口 加奈子 装幀 大久保 伸子

美酒礼賛

山口 瞳のいままでの随筆のなかから 酒に関するものをピックアップした本。 したがって 前後の脈絡もなにもなく 但 単に寄せ集めて「グルメ文庫」として角川が出版している。 こんなことをしていたら 日本の出版界は滅びて 全て IPadになってしまう。 おまけ…

一週間

戦後の混乱期 ソビエト 極東を舞台に 抑留者をあつかった 長編小説。井上ひさしの遺作 「難しいことを易しく、易しいことをふかく、ふかいことをおもしろく」との作者の言葉どおりの 厳しく悲しい物語をユーモアあふれる筆致で描いた 好もしい作品。もう こ…

娘に語る祖国

劇作家 つか こうへいが 長女にあてた 在日であるみずからの状況を知らせる文章。 漢字が読めない母親のために い「つか こうへい」に とひらがなのペンネームにした話は心を打つ。 母親は 漢字を習おうと小学校へ行くといったが つかこうへいが反対した悲し…

原稿零枚日記

私の もっとも好きな作家 小川洋子の最新作。でも この小説は あまり面白くなかった。 というのは 各章がそれぞれ独立した話からなっていて それが全体のストーリーとうまく つながってこないので テーマがなんだか 良くわからなかった。個々の話は いつもの…

お父やんとオジさん

戦後 山口県の三田尻で活躍した 在日韓国人の話。 すなわち 作者 伊集院 静の実の父の話である。在日を否定 卑下することなく 混乱した戦後間もない時代をたくましく 生きていた人々の生き様には頭がさがる思いが在る。ただ 父親があまりもスーパーヒーロー…

来年の話

十月になったので 今年の旅行の話はおしまい!年賀状の注文が来た。 今年もあと 三ヶ月だ、月日が矢のように過ぎて行く。猫が元気であれば 来年 また スイスへ行こうと思っている。今年 マッターホルンが雨で 全く姿が見えなかったので 再度 ツェルマットを…