チベットのラッパ犬

椎名誠の最新 SF小説。 装画 クボ桂汰 装幀 野中 深雪

近未来(遠い未来か?)のチベット 中国を舞台にしている。

パターンは一定だけれど 彼のSFのなかでは まずまずの出来(失礼!)と思う。 テンポある展開で話が進む。 でも 異様なことばかり追求しているので かなり おどろおどろしいし、読んでいて 不快になる事もある。

ま 何でもない事を次から次へと書いてある スーパーエッセイよりはましと思うが、何の感動も無い。

いつものことだが 読み終わると 何が書いてあったか 直ぐ忘れてしまうのが 椎名誠の著作の良い点である。