山こそ我が世界

昨日の夕方 何気なく テレビを見ていたら 宮崎の口蹄疫のことを放映していた。 牛を飼育している農家で 生まれたばかりの子牛を処分せざるをえなくなって、この世に一日しか生をうけなかった子牛を農家の主人が手に抱いて処分場まで 運ぶ。 涙が出た! 悲しい! 生命を断たれる事は生き物にとって 全ての終わりであり 是からは全く無になってしまう事だ。

明るいニュースでチリの地下620メートルからの生還があった。

このところ BS NHKの「グレイト サミッツ」を見ている。その中で マッターホルンへの登頂のドキュメントがあった。 NHKの女性ディレクターの高橋 亜矢さんが無事山頂を極めたのに感動した。

一昨年 ツェルマットを訪れ その山容がとても険しく 登るのがとれも困難そうであったので 心を打った。 私ももう二十歳 若ければ チャレンジしたいと思う。ガイド料が約12万円くらいらしい。

で ここのところ山を描いた本に傾倒している。高い山に登るのは 死と隣
あわせで 一歩間違うと たちまち転落する緊張感の連続だと思う。だから
生きている実感と死への恐怖が交互におとずれ 頂を極めたとき もの凄い達成感を味会うことが出来るのではないだろうか。

生きている事の尊厳は何物にも代え難い! それは生への美学でもある。
ガストン レビュファがなぜ 山に挑戦しつずけたことが少し理解できるような気がする。そして 今日も山へ向かっている登山家の心情が少しはわかるようになった。 くわえて 苦しみを克服することが喜びをもたらす。

それにしても あの子牛は可哀想だった!