娘に語る祖国

劇作家 つか こうへいが 長女にあてた 在日であるみずからの状況を知らせる文章。 

漢字が読めない母親のために い「つか こうへい」に とひらがなのペンネームにした話は心を打つ。 母親は 漢字を習おうと小学校へ行くといったが つかこうへいが反対した悲しいエピソードがある。異国で偏見の中で生活することがいかに大変か! この書はかたっている。

が この本の半分以上は つか が 母国 韓国での戯曲上演の話からなり
せつせつ たる祖国への感情がやや希薄な感をうけた。

私が子供の頃には まだ 沢山の在日朝鮮人のひとがいた。 最近は意識することが少なくなってきたが 自身 偏見がないとはいえない。 やみくもに日本人に同化するのではなく サッカー選手や日曜美術館の解説をしている姜さんのように 祖国としての韓国 朝鮮を誇りにしている人は立派と思う。