一週間

戦後の混乱期 ソビエト 極東を舞台に 抑留者をあつかった 長編小説。

井上ひさしの遺作 「難しいことを易しく、易しいことをふかく、ふかいことをおもしろく」との作者の言葉どおりの 厳しく悲しい物語をユーモアあふれる筆致で描いた 好もしい作品。

もう この作家の新しい作品には会えないと思うと 残念至極である。また一人 日本は偉大な人を失った。

イラストレーション 山下 勇三、 装画デザイン 和田 誠