楽隊のうさぎ
作 中沢 けい 装画 鍋倉 考二郎 (春 惜)
題名のすばらしさに引かれた。「うさぎの楽隊」をひっくり返したのかもしれない。
以前 何かの本で画家で書家の中川 一政さんが、自分の名前は実の兄が政一という名で 早く死んだので 親が 名前が逆ならば 長生きするだろうとと考えてつけた と あった。 正に逆が正である。
逆が正でない 里山の例もある。
中学に入って ブラスバンド部に参加した やさしく ひ弱な主人公が
打楽器のパートでたくましく成長してゆくさま が 生き生きと描かれていて楽しい。
最後に普門館(中高生のブラスバンド部の聖地)で「ブラボー」を得るまでの話である。
文章は短いセンテンスで テンポ良く とても歯切れがいい!