塩鯖


家人の親友から塩鯖が届いた。脂がのってとても美味な薄味の鯖だ。

自分が育った寒い山里では塩鯖は貴重なタンパク源であり当時の製品は非常に塩辛かった記憶があって時には表面に白い塩が浮かんでさえいた。山での厳しい労働には塩分が必須であったのだろう。

数年前スイスを旅したおりチーズフォンデュを食したらこれまた塩分の固まりみたいなチーズであった。

山里もスイスもずっと貧しく生きて行くにはともに厳しい労働が必要とされ
汗の補充に塩分が必要なのだろうと思う。チーズも塩鯖も塩辛い。

「環境が人をつくり人が環境を作る」この言葉のように食の環境も共通する物が在る様な気がする。

戴いた塩鯖はフライにしたが上品な塩味で素晴らしく美味だった。