三叉


身も蓋もないが 枝の先が三つに分かれているので 見ての通りの名前がついている。 まだ 開花には少し時間がかかるようだが 蕾みはもうすぐ 咲きそうである。この樹はまた和紙の原材料としても 不可欠だ。

昨年 日本の和紙産業は世界遺産に登録され とても 目出たく 良い事があった。

和紙はとても水に強く かつ それに書くためのインク 墨は水にあっても融けにくいので 古来 記録を残すのには 最適の材料であった。 なので 火事の際には 井戸に これらの記録したものを 投げ込んで保全をしたらしい。

また 和紙でできた障子を透過する光は日本家屋の空間に 柔らかく そそぎ 素晴らしい雰囲気を醸し出している。

そして その原材料の三叉は 春の兆しの花として 古より 愛されている。