沢山いるので人は皆 気にも留めないが スズメが好きだ。 茶色の地味な羽根をしょって 群でそこいらを飛び回っている。 群は家族なのか、親戚なのか、友人なのか、はたまた他人なのかは解らないが大勢でいる。

考えて見れば 自身もほとんど雀みたいである。 無名で ただ 淡々と生きている。後世に名を残す事も無い。 そして 死に 若干の周囲の人に記憶を残すのみである。ま それで良いのだが。

今日も 屋根が白くなっている。 奥は雪だろう! 雪の降った朝はとても静かで 雀の声も聞こえてこない。 こんな寒い朝にはスズメはどうして居るのか少し気がかりである。