巨大建築


廿日市市役所沖の もと貯木場埋め立て地に 巨大なショッピングセンターが建設中で 現在 ほぼ其の全容を表しつつある。

広島に本社を置く 「イズミ」の 郊外型店舗で(仮称)「ゆめタウン はつかいち」らしい。 とにかく 驚く程 デカイ建物である。

いまでも ヨーロッパはそうだが 人々が日常利用する商店は個人経営がほとんどで 家族一同が働き フェイスツーフェイスの関係で 心が通じた 厳選された商品や食材を提供してくれる。我が国でも 少し前まではそんな商人で商店街が形成され 心暖かい 買い物が可能であった。

いつのまにやら アメリカナイズされたスーパーやコンビニなるものが 雨後の筍のごとく 日本中を席巻し 画一化された商品ばかりが 愛想笑いの店員による マニュアルかされた 心そこにない(ありがとうございます)のフレーズで提供されるようになった。

最初は 店舗の規模も小さく それらはそれなりに便利でもあった。

それが だんだんと規模で他を稜がすべしと 巨大化して 見て回るだけで
何キロもの 歩行距離を要するようになり また車での来客をみこして 何千台もの駐車施設を備えるようになる。ちなみに ここは二千台収容らしい。歩行距離が何キロになるのかは解らない。

結果として 窓の無い 巨大なエネルギーを消費する空間と 商品とは言い無い 寄せ集めのガラクタゴミ(売り手はそうは思ってないのだが)の大量集積場となった。 行くだけで疲れてしまう訳の解らない商業施設と化している。
日々 これらの空間には空調や照明に 大量の人工エネルギーを要するので 多くの原発が必要となるらしい。

結果 来年五月には 廿日市市に「(悪夢の)ゆめタウン」が 出現するのである。

でも 本当に悪夢がどうか?を確認しないと 私自身気がすまないので いまから 毎日11キロのウォーキングで足を鍛え 開店当日には 真っ先に出かけてみようと思っている。