黄金の騎士団

井上ひさしさんの遺作。

孤児たちが「咲花」というユートピアを創らんとして 商品取引で 莫大なお金を得る話である。 初期の作品「青葉繁れる」を巨大化したような感がある。

大人の世界で その対極の子供が活躍するのは 読んでいて楽しい。 残念なのは 氏の死去により 中途で小説が終っているのが 満ち足りないことである。

安野光雅さんの装幀装画も綺麗で 本の内容に相応しい。