食卓は学校である


最近はすっかり ワイナリーを中心とした実業家になった 玉村 豊男氏の最新の著作。

氏の生涯のテーマである 食を中心にし、爾来 氏の持論を総集していて新書としては読み応えがあった。

概頭の言葉 「食え、飲め、遊べ。 死後にはなんらの快楽なし。-ラテン古語」 まさに氏の信条であり おおいに同感する。

学校であるからに 六章が六時間に区分されていて(そうそう なつかしい高校も六時間だった)各章はすべての食の洋の東西を比した 文化論になっている。「白柔温甘」を追求してきた食の歴史が変遷して行く様を解りやすく叙述してある。すなわち「白」白いもの-白飯 「柔」柔らかいもの-私にとって 特に重要 「温」あたたかいもの 「甘」甘いデザートなどである。

氏の著作はほとんど読んでいると思うが あまりにも文章が平易で解りやすいので ともすれば すっと 頭の中を通過するだけだったけれど さすが総集編は楽しんで読む事が出来た。

ということで 昨夜の食事はおいしい「ピェンロー」だった。食に感謝。