勢い

勢い というのは おそろしい! 家人がもう何十年も読まなかった 本なるものを たてつずけに二冊 読んだ。

二冊目はまた 内田百輭の「御馳走帖」である。 食い物の話は面白い。
内田百輭は岡山の造り酒屋の出であるから 古今東西 あらゆる御馳走を食している。フルコースからおからの酢あえまで 酒とともにたしなんだ 食事の明細を 楽しく おもしろおかしく 格調ある文章でつずっている。

ノラや」より数段 面白いのではないかと思う。

奥付を見ると 表紙は 染色家の芹沢硑介による 魚の特徴ある絵で飾られている。綺麗である。

年の瀬に 家人があらぬことをしたので 昨日は風邪で喉が痛いと言いだした。 幸い 直ぐ 医者にいったので 大した事にはならなかったが、この調子で ひよっとして 宝くじでも当たらないかと期待する 年の瀬である。