観光客

報道によると日本航空は破産状態らしい。また 数ヶ月まえ 日本航空クラシックジャンボ 747-300が役目を終え、退役したとの記事もあった。

初めての 私の海外旅行は すべて 日本航空によるものであった。全く 右も左のわからないので とりあえずジャルパックなら 間違いないだろう?と思い ヨーロッパに旅立った。 搭乗機が クラシックジャンボの747-300で 当時 三十年程前は 最新鋭の機体であった。JALPAKなので エコノミーなのに 二階でアッパーデッキの席であった。片側参列の席に不安と期待が交差するなか 一人で 長い時間を過ごしたことが記憶にある。

往きは シベリアルートだが 給油のため モスクワでトランジット まだソ連の時代で 夏なのに 厚いコートを着た兵隊が 銃を手に 監視の目を異国からの乗客に向けていた。 ソ連とはとんでもない国だと当時思った。

帰りはロンドンから成田へ直行した。ヒースロー空港日本航空の鶴のマークのジャンボに再会し やっと 帰れることになり ほっとした。

日本のナショナルフラッグキャリアーの全盛時代のことである。

パックツアーだったけど ヨーロッパはそれなりに どこも楽しかった。添乗員の指示に忠実に 従順で おとなしく ツアーの日程をこなして行った。

飼いならされた 羊の集団のごとき 旅であった。

スイスは観光国であるから 世界のあちことから人が集まってきている。

かって 私がそうだったように おとなしく 従順な日本人
辺り構わず 騒ぐ 傍若無人な 中国人の団体
金持ちなのに 周囲の状況が全く判らない インド人
ウォン安のため ほとんど いなかった 韓国人
金の掛け放題 使い放題 リッチなアラブの人

様々である。

時代とともに 状況も人も変化してゆく!

あれから 三十年 親方 日の丸で なんの 企業努力しなかった 日本航空がこの状況である。

個人も 会社も 国も 変化変更を恐れず 日々の現状に甘えることなく
さらに より良い 明日を求めて 感性を磨き 止まることなき努力しないと その先 必ず 破綻がまっている。

大 自動車会社 トヨタにもその陰を感じる。

旅は 人の感性を磨く最良の機会と思う。

機会があれば スイスを再訪し さらなる 感性の充実を図りたいと思う。

閑話 日本航空の機体にあるJALのロゴ 二番目のAはAの横棒をデザインしたつもりだけど/と ×にしか見えない。ずっと今まで なんでこんなのを選定したのか疑問だったが 現状現況を暗示していたのか?