目刺


かって経団連の会長で東芝の社長でもあった名経営者の土光敏夫さんは粗食でも知られ夕餉は一汁一菜それも一菜が「メザシ」であり「メザシの土光さん」と呼ばれ愛された。自分と土光さんとはなんの共通点もないし人格的にも名声的にも天と地ぐらい離れている。唯一の共通点があるとすれば目刺が好物であることだけだ。御飯とメザシがあれが食は十分である。写真は福屋であった加賀百万石展で買った輪島朝市出品の目刺 一刺五匹で五百円であったが脂がのっていて絶品であった。二刺買ってもう一刺は冷蔵してあるので次に食するのを楽しみにしている。

「夏夕餉 御飯に目刺 あれば善し」 忠行