皇帝ダリア


最近 近所のあちらこちらで良く見かける。今日も小春の青空を睥睨しているその姿は正に皇帝である。ただし花は薄紫一色で他の色は無い様だ。

「皇帝ダリア 空引きよせる 小春かな」 佐藤 喜仙

昔峠の家の庭の片隅に亡くなった母がダリヤを育てていたのを思いだした。普通のダリアが可憐にそして色とりどりに咲いていた記憶がある。小春日和には輝いていた。母はとても花がすきだった。優しかった。亡くなってから はや三十数四年が経過した。来週からは師走である。早くあの世で待つ母のもとに旅立ちたいと思う今日この頃だ。一日一日と気が堰いてくる。