青野山


標高907mの青野山は津和野盆地のどこからでも見えるやさしい形をしている。その姿からは「妹山」とも呼ばれているらしい。画家の安野光雅さんもその随筆のなかで青野山を見て故郷に帰って来た幸わせを感じると多々述べられている。

列車が津和野盆地へ降りて行くに従ってそのなだらかな山容が目に入って来て駅に着いたなと思う。

赤瓦の町並みと緑の山並みの対比はことのほか美しい。日々「妹山」を眺めうる盆地の人々は幸福である。