福寿草


春を告げる花の代表である。 元日草とも称される。 広島県では 庄原市東城町の群生地があり 黄色な花が見事である。

東城町は備北にあって 岡山県との県境をなす そして 昔からの交通の要所であり 独自の文化を有する誇り高い街である。 毎年 十一月の初めに催される祭「お通り」は ことのほか 有名で華やかである。

平成の大合併庄原市の一部になったことは 返す返すも残念至極の出来事であった。 かように その地理的条件 風土により独自の文化を有する町が
たんなる行政の合理化と称して 古来よりの由緒ある地名を失った事は それがもつ固有の文化をも失ったことになる。

最近になって「地方創生」なんかと 国会で騒いでいるが かような措置で 固有の文化を損ねたうえで 何の創生が出来ようか? はなはだ 疑問である。地方地方の固有の文化を リスペクトすることから 創造は始まるのではなかろうか! 単に国税を地方に投入しインフラを造っても その根っこになる文化 風土を無視した施策には なんの効果も見られず 地方は衰退してゆくばかりだろう。

うがって 見ると「地方創生」は単なる集票施策のための 自民党の思い上がった選挙対策としか思えない。