デザイン


最近 デザインとは何だろうか? と疑問に思う。 これは鳥をモチーフにしたペーパーナイフ。 大木 陽平(以下敬称略)による。 鳥の形態を上手く捉えた作品。 でも 他の作には良いものはない。 今を時めく 佐藤 オオキにしても アイディアは奇抜であるが それだけである。 水戸岡 鋭治にいたっては 特急つばめは 良いデザインであったが 以降 同パターンの繰り返しで 何の新鮮味もなく 諸外国の列車デザインの模倣に過ぎない、 あと 過去の人では 安間 邦昭のバターナイフは秀逸 だが ほかの木工のクラフトデザインには見るべき物は無く 柳 宗理の調理器具に至っては この人 本当に料理のことが解っていたのか? と疑問に思う。

総じて インダストリアル クラフトに於けるデザインとは 単なる 思いつきでしか無いのでは と 素朴に かつ疑問に思う。

比して 古よりの伝統工芸は あらゆる形態が 長い 時間と言う重要なフィルターを経由しているので 洗練された 美しさがある。 単なる 思いつきの一発デザインとは 異なると思う。 例えば焼き物の小鹿田焼にみられるのは 愚直に 同じ事の繰り返しから 生まれる 素朴で飽きない 用の美であろう!

無名の人の 無名の品の 無名の美のほうが 高名なデザイナーの高名な作品よりか 遥かに 私は 愛着がもてる。