ハヤシライス

ハヤシライスが好きである。 私にとって 三大洋風飯食はカレーライスとハヤシライスとチキンライスである。

亡くなった母は 子供の頃 小麦粉を焦げ茶色になるまで 炒めて これに牛肉 玉葱を加えて ハヤシライスを作ってくれた。が どんな味であったかは全く記憶にない。 他には 卵と酢をかき回した マヨネーズとか 決して 料理が上手で合った訳ではないが 貧しくあり合わせの食材で 創意工夫をしていた。

カレーには牛肉でなく センジガラ(牛の内蔵を干したもの=安価であった)がそのかわりであった。

チキンライスは一度きりだが 広島市内のデパートの大食堂で お子様ランチのメインディッシュで食した記憶がある。確か 楊枝が棹の紙製の日章旗が天辺に飾ってあったようだ。

三つとも 今思うと とても 美味しかった気がする。

いまでは どれも市販のルーなどで 簡単に 美味しくできる。 なので
あまりにも 一般化してしまい 子供の頃の「御馳走」なる感激が 日々薄くなってしまった。

(追記) 家人が大量にハヤシを作ったので 昼食は三日間 ハヤシライスでした。 当分 食べなくても満足します。