焼酎

峠の家の 南の庭に 実をほんんど つけない柿の木が八本と年老いた染井吉野があって それぞれ あまりに大きくなりすぎたので 手に余るようになってしまっていた。

なので 近くの山の雑木を伐採する機会に乗じて 全て 伐採してもらった。 それぞれの木は 亡くなった父が 家を新築した際に植えたものだから 少し 心が痛んだが仕方がない。

春には 家族で桜を愛で 秋には 庭で孫達と柿を採取するのが 父の夢であった。  だが 不肖の息子が彼の希望をかなえることは無かった。 

伐採した 樹木はそのまま 放置する訳にも行かないので 思案していたたら 折よく 近くで薪ストーブの愛用者がいて 燃料として すべて 引き取ってもらった。 とても 助かった。

加えて お礼にといって その人からいただいたのがこの焼酎。

四日間かかって 小枝など残材を整理したあと 飲んだが キレがあって
ひときは美味である。

続いて 畑の豆柘植に からんだ蔓をすべて 除去したので 前庭は明るく見違えるようになった。

だが あまりに急に肉体労働をし 体を酷使したので 一段落した日は 疲れのためか 吐き気がして 食事をとることが出来なかった。

これは きっと 親不孝のむくいと思う!

あれから 数日経つが いまだ 体調が悪い。