犬塚 勉展



三次の奥田元宋.小由女美術館に犬塚 勉展を見に行った。

美術館はハードも大事だが ソフトも重要である。 この美術館の奥田 元宋氏の日本画は見るべき物があるが、 婦人の小由女氏の人形はまったくもって つまらない。

建物は東京オペラシティの設計者による それなりに細部には工夫があるが 空間が ちましまし 各部が尻切れとんぼになってしまっている。これは愚作である。

三次市長の馬鹿の企画らしいが 地方都市にこんな箱物をつくって 将来の維持管理 経費をどうするつもりなのだろう!

とあれ 犬塚展はすばらしかった。 東京学芸大をいでて 美術教師のかたわら 絵画に精進し また 自然を愛し 山を愛した人らしい。 昔はどの学校にも素晴らしい美術の先生がいた。 我が母校 廿日市高校の故 赤富士先生も然りであった。

絵画は精緻で ひたむきに日本の美しい自然を表現していた。早世した犬塚氏が もし 山で遭難せずして 生きていたら どんな 素晴らしい作品を後世に残したか とても 惜しまれる。

久しぶりに 良い絵画にあった。