バイエラー ファウンデーション



バーゼル郊外にある バーゼルを代表する個人美術館。 建築設計はイタリア人のレンゾ.ピアノ。

彼の設計したスイスの建物には ベルンのパウルクレーセンターがある。
この建物は 平面は矩形で ベルンの美術館よりか おとなしいが ガラス張りの屋根から 太陽光をルーバーでコントロールした 自然採光の内部空間が素晴らしく 美しい。 ディティールも細緻で 申し分の無い 構成となっている。 但し お金は ずいぶん掛かっているみたいだった。

ま、 オーナーのバイエラーさんは 当地の画商として 財を成した方らしいから こまかいことはなしだろう。

レンゾ. ピアノの設計した 日本の建物では 関西国際空港のターミナルがある。 しかし これは 国の予算の制約からか 細部がとても お粗末で 貧しい詳細となっていて 結果 国の玄関口というのに 国の低い文化程度を表現した「恥」の建築と化した。残念である。 ま 成田よりは基本設計は良いけれど。

これに 比較するのではないが 前にも 述べた事があるが タイのスワンナ.プーム空港は 今まで 経験した空港のなかでは 世界一と思う。

設計者はヘルムート.ヤーン 平面が単純で解り易い動線で構成され 内部空間の隅々まで美しい。

空港は国の玄関である。 よって 国の文化指標を第一に表現する場所だと思う。

関空は大阪によくある文化建て売り住宅の玄関とおなじである。レンゾ.ピアノの志とは異なった「似て 非なるもの」となっているのは悲しい。

だけど 「大阪」だから仕方ないのかもしれない。