ハッサク

ハッサクが好きである。

食すには ミカンと異なり 外の厚皮に包丁で切れ目を入れて 剥き さらに 小袋を一つ一つ 手で剥く必要があって 面倒だが それはそれで 楽しい。

ハッサクは漢字で 八朔と書き 旧暦の八月朔日(八月一日 新暦では九月初旬)ころから 食せるようになったので その名前がついたらしい。

でも 今頃 店頭に並ぶので なんだか 少し違和感はある。

また 原産地が広島県因島であることも 嬉しい事だ。 

口に入れると 少し ほろ苦さがあって 其の後 爽やかな果汁があふれてきて 幸せに感じる。

最近はいろいろな柑橘類があり ハッサクも影が薄くなったが 古武士のように変わらぬ姿勢が好ましいので 今日も食そうと考えている。