干し柿

せんだって 安芸大田町の杉の泊に 従姉妹を訪ねた。 途中の山里の集落 寺領は 祇園坊という柿の 県内での名産地らしい。 収穫を終えた柿が ビニールハウスにびっしりと 干してあった。

いままで 干し柿は吊り紐ひ竪に吊るして 干していたが 最近では 横に吊るして干すらしく 何段にも 並んだ 柿は壮観である。

従姉妹の宅にも 祇園坊の柿の木があって 昔ながらの竹の先割り棒で かなり 沢山の柿をとって 帰って来た。

家にかえって 家人が 丁寧に皮を剥いて 湯通しして 一個一個 蔕を紐で 括って ベランダの物干棹のぶら下げている。

干し柿が並んだ様は 拙宅でも 少しばかりの秋の風物詩を醸している。