風の星

世の中で 異様で奇怪なものと言えば 原発の建家である。 それから これに変わるエネルギー源である風力発電の風車も 同じようだ。

飛行機のプロペラを巨大にした 其の形は まったく景観になじまないと思う。絵に描こうとも思わない。 プロペラならそれなりのサイズで理解できるが これだけ大きいと 自然の風景にあって景観を破壊している。また 優しい形でもない。

先日のNHK日曜美術館で「風の彫刻家:新宮晋さん」の特集をしていた。このなかで 氏がデザインした 風力発電のモデルがあり それは 風をうけて 大海原を行く帆船の帆をモチーフにしたもので とても 形が優しく かつ とれも 解り易い形をしていて さらに 風景に調和した美しいフォルムをしていた。

効率のみで エネルギーを追求すると 自然破壊を起こす様な気がしてならない。

人はながいあいだに わたって 自然の恵みをうけて生活してきた、なのに最近は これを力ずくで 押さえつけようとして 厳しいしっぺ返しを受けている様な気がする。

都市の超高層ビル 巨大なショッピングセンター など 右肩上がりの景気で繁栄のみを追求することが すなわち 破滅への道を辿りつつあるのではなかろうか?

といって エネルギーは今や 必要欠くべからざるものなので せめて 優しい形で 可能な限り 自然を損なう事なく 必要最小限で生活したいと思う。

美しいとおもうことは 美しい心がなくてはならない と 彫刻家の舟越保武さんの 文にあった。