人質の朗読会

人質となって 死んだ八人について それぞれの人生を形創った八つの挿話からなる。 個々の話のレトリックも巧みで 心に響く小川洋子ワールドが展開されていて 読み応えがある。

表紙カバーの作品は 土屋仁応「子鹿」2010年 40.3×34.0×16.0cm、檜。ラプラドライト彩色で いたいけな子羊が表現されていて 素晴らしい作品である。可哀想な生け贄であり 小説と対応している。