峠の花

明石峠(汐見坂)を昇りきったところが 私の故郷 峠である。 峠のなかでも 一番高い場所なので 上峠といい タオともいう。

その昔は さびれて 貧しくて 寒い 山里で 参拾軒ほどの集落であった。

いまは 何故だか パチンコ屋が出来 コンビニエンスストアも二軒あって 日本の末端の街を呈している。

東京都知事が 自動販売機とパチンコ屋を 浪費のやり玉にあげているが 賛成である。

自動販売機には年間 十万円くらいの税金を課すべきであ。こんなに沢山の自動販売機のある国は無い。 パチンコ他 すべてのギャンブルにも多大な税を そして 忘れていたが 宗教にも 課税すべきだ。 とくに 新興宗教には多くの税を課すべきである。

そのうえで どうしても たりなければ 消費税アップであろう!

県道沿いは 昔とは異なる様相であるが 山は変わらない。

レンギョウと 花桜が咲く 農園の尾根の向かいには なくなった 父が独力で開いた 花木の農園があった。

死後 荒れるにまかせていて 不肖の一人息子としては 申し訳ないが 広大で 手のつけようも無く 山に帰そうとしている。

その 農園の南の山 権現山に だんだんと 白いコブシの花が茂り 早春の景をなしてきた。

ことし 寒かった 峠にも春がやってこようとしている。