バスツアー

家人が阿修羅像を観たいと言った事がきっかけで 思い立って 奈良にでかけた。弁当付き 入場料付きのバスツアーで9、990円也である。

広島から奈良までバスで往復10時間 現地滞在が4時間 でもって 阿修羅像見学待ち時間が2時間 見学が15分 正倉院展待ち時間が30分見学が30分
くらいという 超ハードなスケジュールであったが 両展示とも良く 充実した秋の一日が過ごせた。

ただし 古都 奈良の風情を楽しむ時間はまったく無かったのが残念であった。また いつか 出かけてゆきたい場所である。中学校の修学旅行で訪ねた かすかな記憶はあるが ほとんど未知の街であった。

阿修羅は戦闘の神らしく 向田邦子の傑作「阿修羅のごとく」(たしか 四人姉妹の父に愛人がいて すったもんだの小説)の題名にもなっていてる。が 興福寺の阿修羅像は表情がとてもやさしく 美しい。 ルーブルミロのビーナスを視て以来の感動をもたらしてくれた。 紙と漆でこの作品この表情を作り上げた先人の偉業にただ感動 驚愕の念のみである。

正倉院展では 美しい紫檀木画槽琵琶や平螺鈿背円鏡 そして金銀花盤などが迎えてくれた。 どれも 手の込んだ 繊細で優美なすばらしいデザインであり、遥か天平の昔の宝物を堪能し至福のひとときが過ごせた。

日本人の先人の美的センスは 歴史を遡る程 優れていると思った。現代人のセンスに観るべきはほとんど無いかもしれない。 

追加 阿修羅像の前に賽銭箱があったので 108円(煩悩の数)賽銭をあげてお祈りしておきました。

忠告 疲れた時には 休もう! 友もそう遠くまでは行っていない。