スイスで不快だった事

スイスで不快に思った事が二つある。

1つはくわえ煙草で、もう1つは落書きである。

タバコはほとんどの店とか公共の施設では、禁煙となっている。で、屋外で吸っている人も観光地では、ほとんど見かけなかったけど、旅の終わりベルンの街では、人ごみの中で、喫煙している人を多数見かけた。世界遺産の旧市街でもしかり、不快であった。

落書きはツェルマットなどでは、まったく見かけないが、インターラーケンからチューリッヒへの車中、古い倉庫や、列車の外壁に多数見かけた。
せっかくの景色が、落書きによる傷で台無しになっていた。これも残念である。

話は変わるが、ベルンからチューリッヒへの車外で、原発の冷却塔を見た。異様である。構築物でプラントとか,機能中心主義の工作物はまったく自然に似合わない。日本では あまりにも そのような構築物が多くて私たちも、それらに対しての美感が麻痺してしまっている。先日 徳山港沖から、出光のプラントを見た時,これらが無かったら、なんと徳山は美しい瀬戸の景観なのに、と思った。 

このような施設が現在の日本の高度成長経済を支えてくれたことを否定する訳ではないし、私とその家族の生活を支えてくれたのも、ほとんどはかかる施設等によるものである。

しかし、これによって 日本の美は破壊されてしまったことも否定できない。

ともあれ 原発の冷却塔はスイスには似合わない。そして タバコも落書きも同様である。