子牛


子牛である。白黒のブチであるから乳牛だろう。かって僕が小学校の高学年になるころまで峠の我が家には農耕用の黒毛和牛が居た。もちろん田畑を耕作するためである。それがいつの間にか耕耘機に代わり 今ではトラクターとコンバインと化している。十数年前インドネシアはバリ島を旅した事が在って水田を見かけたのできっと牛が梳いていると思いきや耕耘機だったのでがっかりしたことがある。水田と牛は絵になる光景であるが耕耘機やトラクターは絵にならない。が生き物の牛を飼うのは大変な手間と世話がかかるので稲作がトラクターやコンバインの出番となるのも仕方が無いことだ。

「子牛達 秋の日だまり 眠たそう」 忠行