ジョージ ナカシマ


三次市奥田元宋小由女美術館の森に面したラウンジにアームチェアが四脚設置してある。家具作家ジョージナカシマの名作である。坐ってみると座面が低いのでとても心地よく 窓に映る雑木を通す木漏れ日をいつまでも眺めていたい。素晴らしい椅子であるが一脚が三〇数万円なのでちと高価でもある。

この地方都市としては立派すぎる美術館は細部至るまで設計者 柳澤孝彦の意思が感じられる。良い美術館である。

「秋の月 デザイン椅子に 座して見る」 忠行