シクラメン


造語には碌な物がない特に「山里」をひっくり返した「里山」なる言葉をつくった奴は馬鹿の頂点に立つ野郎である。ただ例外もあって小椋桂さん作曲作詞「シクラメンのかほり」にでてくる真綿色はとてもこの花とくに白に相応しい表現だと思う。この写真は一月に対巌山の園芸店で半額の千二百円で手に入れた真綿色のシクラメンである。とても元気で次から次へと花が咲く。四月頃まで楽しめそうだ。リビングにはもう一つの真紅のシクラメンがあり此れは近所のスーパーで暮に五百円で買ったものだが今では花が三輪程になってしまった。安物はだからつまらない。諺はすべからく正しいと思う。またやってしまった「安物買いの銭失い」。

「真綿色 シクラメンより 他になし」 忠行