峠の家


永く空き家にしていた父母が住んでいた家を折よく借り手が見つかりこの四月末から貸すこととなった。当初は夏場月二回の草刈りが大変な重労働なので売りに出していたのだが縁あってこうゆうこととなった。よってあと十年八十余歳くらいまで頑張って草刈りをしようと思っている。これもなにかの「縁」であろう。家はいままで不要品置き場と化していたので三月四月は片付けが大変であった。

この間まで前庭に二本ある枝垂桜が花を着けていた。植えてからもうかれこれ十年くらいになるが咲き姿がようやく「かたち」になって来た。

借り手は広島の食品会社で 実際に住むのはベトナム人の研修生との事である。枝垂が異国の人の目を楽しませてくれることを希望する。

「空き家あり 桜を愛でる 人もなし」 忠行