赤飯


岡山県の美作地方に実家のある家人の友人から赤飯を戴いた。美味である。自分の育った山里では祝い事の赤飯を炊く習いはなかった。だから赤飯を初めて食したのは大人に成ってずいぶん後の事だった。小豆は作っていたので何故赤飯をつくらなかったのかは解らない。色合いは赤と言うよりか薄い臙脂色であるがとても上品な感がある。加えて味も上品である。祝い事に相応しい和の一品と思う。

「赤飯の 湯気あたたかき 野の小店」 子規