モラエス生家
ヴェンセスラウ デ モラエス (1854=1929) 今から約一世紀まえに ポルトガルの海軍士官として 来日 広く世界に 日本の素晴らしさを広報してくれた 文人である。
氏の生家は リスボンの小高い丘の上に現存する。 平地からケーブルカーで上がって 少し入った所にあった。履歴が記されたアズレージョ(陶板)が玄関の上部に掲げられた 三階建ての住宅で 三階には今も 人が居住していて 窓から おばあさんが愛想を振りまいてくれた。
私達とは逆に ユーラシア大陸の西の果てから 東の果ての日本にやってきて 其の文化の素晴らしさに感動し ポルトガルの新聞に その良さを喧伝してくれた 日本にとっての真の友人であった。
其の生涯は 新田次郎親子による小説「弧愁」に詳しい。
逆の旅路をたどった 私達に 心深いものを 生家は与えてくれた。