花水木

花水木の華は 春に盛りを極めるが 秋の 深紅の紅葉もなかなか見事である。

画家の故 香月泰男さんの名作に「私の地球」という絵がある。 氏の故郷
山口県三隅町を描いている。 過酷なシベリア抑留から 帰国した氏にとって 三隅町が 地球の全てであり、 生活の全てであった。

私にとっての地球は 今 ウォーキングで歩く 旧五日市町と 旧廿日市町の範囲である。 この領域の中が 日々に生活のほとんどであり、 この地の四季のうつろいを間接的 直接的に楽しんでいる。

年とともに 自分にとっての地球の範囲はせまくなってくるが 其の中にもいろいろな事象があって 退屈することもなく 日々を送れる。

最期の 地球は きっと 子規のように死を目前にして 寝床からみる 外の風景かもしれない。