佐伯警察署から 五日市高校への坂道に 楓の並木がある。 十月も末であるが やっと 早い木が 紅葉になっている。

春の桜もそうだが 木によって 早くから 他の木よりその季節の先駆けを表現するのが あって こころがときめく。

なんでも 季節を先取りするのは 良い事で 秋になれば冬 冬になれば春が来ないかと ひとそれぞれだが 私は心待ちにする。

考えを変えると 其の分 自身の寿命が短くなっているのを 切望している。

赤い葉が 落ちて 人生が終わり あの世で 再び 先に亡くなっていた人々に再び 会える日のくるのを 心から 期待している。