レンゲ

吉村昭 の「蜜蜂乱舞」という著書で 養蜂家の人が故郷 鹿児島で菜種の蜂蜜を採取し 花を求めて旅立って行く 次の花として レンゲのことが描かれている。

養蜂家は春 故郷を旅立ち 花をもとめて 日本を北上し 北海道に至る。
ドキュメンタリーには この人たちをテーマにした 足立倫行の「人 旅に暮らす」と 沢木耕太郎の児童書「ハチヤさんの旅」があって どちらも好著である。

自身の子供の頃に 比すとレンゲの花は少なくなった。 最近では田んぼ一面の花なんて なかなか見られない。

一本ずつ 紡いで 女の子が花輪を造り 首に飾って楽しんでいたのも昔の話となった。

野の花の中では 形色とも とても可愛く美しいと思う。