あんぱん

あんぱんが好きである。

小学校低学年の頃 村では 同級生のF君の実家が唯一のパン屋であった。F君は何時も パンが食せて いいな!と毎日思っていた記憶がある。

峠の我が家では パンは特別なハレの日にしか 食べられなかった。 それも あんぱんであった。

今 朝は毎日 食パンのトーストが朝食のメインであり 昔を思うと 全く夢の世界である。

毎日ではないが 気が向くと おやつにあんぱんを食す。 とても おいしい。 メーカーは特に問わない 銀座の木村屋ならずとも アンデルセンでも 山崎パンでも 敷島パンでも 近所のトムトムでもかまわない。 それぞれ 形 大きさ 餡の仕様がすこしずつ 異なるが 皆 おいしい。

食すと あの なつかしい 山里のハレの日の楽しさがよみがえってくる。