ささやかだけど 役にたつこと

レイモンド.カーバーの短編小説の傑作。 訳は村上 春樹。 ストーリーは 子供の誕生日のケーキを 一風変わったパン屋に注文したが、不幸にもその子は車に撥ねられ、当初は軽微な傷と思われたが 亡くなってしまう。父母はとても悲しみ、食も通らない。後日 そのパン屋にケーキをとりに行った際、偏屈なパン屋の親父が そっと そこの温かいパンを食すように勧めてくれて、それを食すことで 父母の悲しみがすこしずつ 和らいで行く話である。

ささやかな気持ちであたえられたパンが とても役に立った。よい話である。

今を時めく 村上の訳はすこし硬いが この短篇小説はそれをおぎなってあまりある感動を与えてくれた。