紅梅

近所の庭の梅の木に紅梅が一輪咲いていた。

春がちかずいた標である。

俳句は五七五からなるが 下の七五を「根岸の里の侘び住まい」とすると 上の五がどんな文でも俳句らしくなる と ものの本にあった。

たとえば 「紅梅や 根岸の里の 侘び住まい」てな具合である。

子規の住まいが 根岸にあったためでもないだろうが それらしく 詠めるのは不思議だ。