乳のごとき故郷

私のもっとも 好きな作家 藤沢 周平の ふるさとに関する 随筆集。

故郷 庄内への想いがせつせつと述べられている。

この本の活字は 遊明朝体という 新しい字体で やさしい! この漢字は点やハネの先端を丸くして 優しい印象にし 平仮名は漢字より 小さめとし全体として やさしく 美しく 読みやすい。

老眼鏡をかけて 読むと 藤沢文学の時代小説にふさわしい 日本の美を象徴する活字である。

装画は 深津 真也で 庄内名物の民田茄子を描いている。