わが蒸発始末記

この四月に亡くなった 作家 井上ひさしさんのベストエッセイ集。

文章の細部まで とても こだわった作家らしく 読んで とても 楽しめた。また 一人 惜しい人が鬼籍に入ってしまった。 残念である。

初期の作品「青葉繁れる」から ユーモアとエスプリのあふれた小説、風刺のきいたエッセイや こころをうつ戯曲(実際の演劇は未だみたことがないので 何時か 見てみたい!)などなど どの 作品も高い評価を得ていた。

自分自身が齢を重ねて行き 好きな作家がつぎつぎ 亡くなって行くのはとても淋しい。

これからは残された作品を読み返すしかなく 新作を読む機会がだんだんと少なくなって来ている。 ある意味しかたの無い事でもある。

表紙は和田 誠 この人も年を取って 新しい作品が少なくなって来ている。とても 好きなイラストレーターなので もっと 頑張って欲しい。