先日 家人が友人に栗をもらった。 しばらくして 山口県の義姉が栗を沢山もってきた。

栗ぐらい いろんな果物の中で 人に敵意をあからさまに見せる物は無い。
意地の悪い奴である。

まず 一番外の刺で人を傷つけ 自分を守ろうとする。 長靴と鎌で刺をどけ、中を出そうとすると 固い鬼皮が ちょっとやそっとで 剥げないぞ!と抵抗する。やっと皮をはがすと その下で渋皮が おれは こんなに渋くて渋くて 美味くないぞとアピールする。渋を丁寧に取り除くとやっと実が出てくる。 しかし そのままでは 美味しくも何ともない。このように三重にも四重にも 食べられないぞ!と反抗する。 そのうえ 熱湯を浴びせて 苦しませるか、それとも 火あぶりにしないと 美味くない! まったく 手のかかる奴である。

したがって もらった栗はいつも 冷蔵庫という牢獄の中でとどめ置かれる。

一昨日になって やっと 栗御飯となった。あと 秋刀魚と菜っ葉の煮物と
豚汁,とても 美味だった。 秋の味である。