「頑是ない歌」 中原中也思えば遠く来たもんだ 十二の冬のあの夕べ 港の空に鳴り響いた 汽笛の湯気は今いずこ 雲の間に月はいて それな汽笛を耳にすると 悚然として身をすくめ 月はその時空にいた それから何年経ったことか 汽笛の湯気を茫然と 眼で追いかな…
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